落合山林の季節の話題をお送りします

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ニホンジカ

  • 2025年10月06日
動物が生息することは豊かな山の証拠ですが、行き過ぎると深刻な状況となります。

社有林では年に数回見かけることがありますが、久しぶりにニホンジカ雄を確認しました。

シカは自分の背丈以下の植物を食べるため、生息数が増えすぎると下層植生がなくなります。
せっかく植えた苗木や新たに生えてきた新芽を食べられると森の木は更新できません。
食べるものが無くなると落ち葉まで食べると言われており、
地表があらわになった土地は土砂災害のリスクが高まります。

さらに、シカの繁殖率は年間2割と言われ、10頭であれば2頭増ですが、
10,000頭であれば2,000頭/年増加してしまいます。
天敵がおらず、対策だけではなく捕獲が必要となっています。

2025.10.3 落合山林 記事詳細へ

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猛禽類の営巣

  • 2025年09月18日
所属する落合野鳥の会の探鳥会にて猛禽類の営巣を3つ確認しました。





 
 遠くから見ても大きな巣で、それぞれてっぺんに営巣していることから
クマタカの巣だと思われます。(他の猛禽類は樹高の3/4辺りの枝に営巣する)

大きさは約直径1メートル、枯れ枝を組み合わせて作られています。
器用ですね。
クマタカであれば繁殖は春、卵は普通1個、47日間抱卵します。

ちょうど1年前に同じ場所を観察した際には営巣は1つだけだったので、
少なくとも2つは今年の春に作られたものでしょう。
貴重な繁殖地のようです。
当社山林でも営巣できる環境を目指します。

2025.9.15 鏡野町 記事詳細へ

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モリアオガエル卵塊問題

  • 2025年06月11日
今年もモリアオガエルの産卵が旺盛です。
既に3か所に15個以上の卵塊を確認しており、順次オタマジャクシが孵化しています。



問題は、、、卵を産む位置。
真下の人工池ではなくアスファルトの上に落ちる箇所にも産んでいるのです。
どうも垂直感覚は弱いらしい。


仕方なくロープで枝を引っ張ったり、水を張った鉢を置いたりしていますが
これ以上増えると対応できません。

一方、林道ではどう考えても深さが足りない水溜まりを狙って産卵していました。

こちらはシダごと切って別の池のほとりへ。

1つの卵塊に500個ほどの卵を産んでいると言われています。
人工池では直径2メートルの中に6,000匹のオタマジャクシになる計算。
いったいどうなるのでしょうか。

2025.6.8 落合山林 記事詳細へ

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二ホンノウサギ

  • 2025年06月03日

北海道以外に生息する日本固有種。
山では植林木の芽や皮をかじるため、5㎝以下の網目のネット等で周囲を囲い侵入を防ぎます。

見かけることは少ないですが、糞を確認することで存在がわかります。
ちなみに消化が不十分なため1回目の糞はその場で食べるそうで、
我々が見かける糞はほとんどが2回目の糞とのこと。

冬毛タイプも見てみたい。


2025.5.15 真庭市西河内 安藤撮影 記事詳細へ

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シロハラ落鳥

  • 2025年01月19日

バードストライクによる落鳥が続いています。
今回はシロハラ。

前回のトラツグミと同じくツグミ科で、日本では冬鳥として今の時期に見ることができます。
ミミズが好きなために落ち葉の上などをカサカサと歩きます。
鳴き声が特徴的で一度聞くと覚えるため、ぜひ動画などで聞いてみてください。


名前ほど白いお腹ではなく、少しグレーが混じる毛色です。

2025.1.18 落合山林 記事詳細へ

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