落合山林の季節の話題をお送りします

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月齢伐採

  • 2021年10月06日

本日、10月6日は新月です。
待ちに待った“月齢伐採”を実施しました。

月齢伐採とは木が水を吸い上げない休眠期である9月から2月の下弦の月~新月に
木を伐採することで狂いにくく腐りにくい良質の木材を生産する伐採技術です。

昔から先人たちは自然の法則に従って農作業のタイミングや木の伐採時期を
決めていたと言われます。
竹細工職人も秋の新月日に一年分の竹を伐採するそうです。

科学的根拠があるかどうかの検証は今後の課題ですが、
我々も“良質な木材生産”、“付加価値向上”を目的としてこの実験を行いました。
今後、ヒノキはひと月、スギは3ヶ月の天然乾燥を行い、製材後も自然乾燥を実施します。

比較対象として、半月後の満月時期にもサンプル木を伐採する予定です。
また、斜面上方と斜面下方への伐採を両方試し、どちらがより効果があるかを検証します。
改めて報告させていただきます。

【2021.10.6 落合山林】
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ニホンヒキガエル 2匹

  • 2021年10月01日
9月29日(水)、久しぶりに雨が少しだけ降りました。
このような湿った日に出現するのがニホンヒキガエルです。

自社林林道にて。あやうく車で轢きそうになりました。
逃げようとしても大きすぎてジャンプできません。基本、歩きです。


3時間後、通りの少ない公道にて。
やっぱりこういう天気には出てくるんですね。
こちらも車に轢かれてはいけないので、道路脇に追いやります。
先ほどの個体より二回り大きいサイズ。

ニホンヒキガエルも岡山県版レッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類です。

【2021.9.29 落合山林、真庭市西河内】 記事詳細へ

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森のエビフライ

  • 2021年09月28日
二ホンリスのフィールドサインである“森のエビフライ”を大量に確認しました。

二ホンリスは岡山県版レッドデータブック2020で絶滅危惧Ⅰ類に指定されている希少種です。
広島県では絶滅(最近生息が確認されました)、山口県でも近年の記録が全くないと言われています。

森のエビフライは、二ホンリスが松ぼっくりの鱗片の中にある種を食べるため、
鱗片を食いちぎった後に残る芯の部分で、アカマツの木の下にいるとポロポロと落ちてくることがあります。

写真はアカマツの根元、たたみ一畳ほどのスペースに落ちていたもので、ざっと70個。
相当美味しい松ぼっくりを付けた木を見つけたのだと想像します。

【2021.9.27 落合山林】 記事詳細へ

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ツマグロヒョウモン

  • 2021年09月17日

本州以南で見られるヒョウモンチョウ(メス)ですが、
温暖化の影響で生息域が次第に北上しているそうです。

ヒョウモンチョウの類は個体数がかなり激減しているようで
安定した夏眠場所と食草、そして蜜源植物が減少していることが要因でしょうか。

ゆったりと飛ぶ姿は優雅で、近づくと逃げようとしますが
粘り強く追い続けると何とか近寄れました。

【2021.9.16 真庭市西河内】 記事詳細へ

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ツチアケビ

  • 2021年08月24日

林道点検のため、久しぶりに社有林の奥まで歩いた際に見かけました。
鮮やかな赤色の実は遠くからでも目につきます。

ラン科の腐生植物に分類され、光合成を行わない植物です。
果実がアケビに似ていますが、熟しても割れず食用にもなりません。

以前は10月頃に見かけていたような記憶があり、この長雨で植物が秋の訪れを感じて
季節感が鈍っているのかもしれません。

【2021.8.24 落合山林】 記事詳細へ

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