落合山林の季節の話題をお送りします

ヘッダーイメージ

カテゴリー

月別アーカイブ

モリアオガエルの卵塊

  • 2020年05月21日
県北では田植えが始まりカエルのシーズンとなりました。
モリアオガエルは通常、水面上の木の枝に泡状の卵を産卵しますが、
適地がない場合には田んぼの畔も産卵場所となります。



この卵塊は産んで1~2日のもの。
卵が乾かないための泡ですが、表面が乾いても内部には水分が保たれます。
2週間ほどで孵化しオタマジャクシとなり、その後成長したカエルは再び森へ帰っていきます。

【2020.5.19 真庭市西河内】 記事詳細へ

ページの先頭へ

シロヒトリ

  • 2020年04月22日
この時期、道路を高速で横断する毛虫をみかけませんか。


実はこれ、シロヒトリというガの幼虫です。
毒毛はないため触っても問題ないようですが、躊躇しますよね。

チョウやガの幼虫はイモムシや毛虫ですが、それぞれ好む草、いわゆる食草があります。
モンシロチョウの場合はアブラナ科の植物、シロヒトリの場合はタンポポやスイバです。
草木の種類が多ければ、それだけたくさんのチョウやガが食べていけるということ。

若葉が芽吹くこの時期に、食草を求めてイモムシや毛虫が一気に増えることで、
カッコウなど夏鳥の多くも東南アジアなどから日本に子育てに渡ってきます。


【2020.4.22 真庭市田原山上】 記事詳細へ

ページの先頭へ

ハクビシン

  • 2020年04月20日


その名の通り鼻の上に白い線があることが特徴です。
中国や東南アジアに分布していることから外来種ではないかといわれていますがはっきりしません。

道路の真ん中で震えてじっとしていた様子から、尻尾の先端を車に轢かれたものと思われます。
近づくと威嚇してきました。
夜行性なので普段は見ることがない種ですが、足跡などからその存在を判別することが可能です。

それにしてもこの道ではイノシシ、ニホンザル、シカなど多くの野生動物に遭遇します。


【2020.4.20 真庭市田原山上】 記事詳細へ

ページの先頭へ

ヤマメ

  • 2020年03月25日
渓流釣りの方が釣り上げた“落合山林産”ヤマメです。
とてもきれいな模様ですよね。


15年ほど前には淵を覗くたびに魚影を見ることができましたが、最近は魚が激減していると感じます。
アオサギやカワウによる捕食や大水による川底環境への土砂の堆積が原因として考えられますが、
山の管理で直接泥水や土砂が流れ込まない対策も必要です。

釣り人によると、落合山林の渓流には少ないけれどもヤマメが確認され、
カワムツについてはたくさん生息しているとのことでとても嬉しい情報でした。


【2020.3.22 落合山林】 記事詳細へ

ページの先頭へ

シロスジカミキリ

  • 2020年03月20日
アラカシというドングリの成る木を切ったところ、
中に冬眠中のシロスジカミキリが潜んでいました。


カミキリの仲間は日本に約800種いますが、シロスジカミキリはその中でも最大の種です。(約5㎝)
幼虫・成虫ともに生木の材を食べ、写真のように直径10㎝の木のうち5㎝を食害していました。
これが原因で大きな木が風で折れてしまうこともあります。


正面から見ると立派な上あごがあり、これに噛まれたら出血間違いなし。
捕まえると胸と腹の間をこすらせ、「キリリ、キリリ」と音を鳴らすことも威圧感を増しています。

大きな木のウロは鳥や小動物の住処となりますが、小さな木にも昆虫が住み着くことが分かる体験でした。


【2019.3.19 落合山林にて】 記事詳細へ

ページの先頭へ