落合山林の季節の話題をお送りします

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ヒミズ

  • 2017年11月28日

道路の真ん中で死んでいた小型のモグラです。
名前の由来は「日見ず」からきており、腐葉土の下で生活します。
前足がさほど大きくなく、穴掘りはあまり得意ではありません。

今年は5月にも道上で死んだ個体を見つけましたが、
独特の臭いがあるようで猫やカラスも好んで食べません。

似た種に、より小型のヒメヒミズがいますが、
こちらは中国地方では大山でのみ記録されており
岡山県内では未だ未確認です。
下あごの数や尾の長さで区別できます。

【2017.11.12 真庭市西河内】

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セトウチマイマイの交尾

  • 2017年10月15日
日本に約800種類がいるカタツムリ。
移動能力が低いため、地域ごとにそれぞれの環境に適応して進化してきました。

こちらは中国地方で見られるセトウチマイマイと思われ、殻径21~36㎜、樹上性の種類です。



大部分のカタツムリは雌雄同体で、2匹が出会った時に交尾をするようです。

カタツムリの生殖器は、童謡カタツムリの「♪角出せ、槍出せ、頭出せ~」の槍のことで、
右巻きの場合には体の右側に、左巻きの場合は体の左側にあります。
よって、右巻き同士であれば写真のように生殖孔の位置を合わせて、一方が雄の役割を、もう一方が雌の役割をして交尾ができるようです。

ナメクジはカタツムリの貝殻が退化したものですし、殻の形や色が珍しいものも多く、調べていくとカタツムリの世界に引き込まれそうです。

【2017.9 落合山林】 記事詳細へ

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ヘビの共食い

  • 2017年09月06日


ヘビがヘビを捕食している光景です。
捕食者はシマヘビ、呑まれている方がシロマダラという種類です。
シロマダラもまだ生きており、必死に抵抗して絡みついていましたが、
ゆっくりゆっくり呑みこまれていきます。

一般的にはヘビはカエルやネズミ、鳥の卵などを食べますが、
このような場合もあるのですね。
ヘビの天敵はヘビということでしょうか。

【2017.9.6 落合山林】 記事詳細へ

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ニホンイシガメ

  • 2017年08月10日


日本固有種で環境省レッドリストの準絶滅危惧に分類される、貴重なカメです。
今ではなかなか見ることができなくなりました。

よく見るクサガメとの違いは、
 クサガメ : 目が爬虫類的なライン状、甲羅に3本のキール(隆起)、匂いが臭い
 イシガメ : 目はまん丸、甲羅の中央にキール

カメのロードキル(特に車による轢死)は非常に多く、この夏だけで3匹くらい見ました。
道路を渡ることがあり、車が近づいても首をひっこめるだけです。
車道を歩いているカメを見かけたら、そっと保護して近くの川へ逃がしてあげましょう。

【2017.8.7 西河内】 記事詳細へ

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ナガレホトケドジョウ

  • 2017年07月26日
コイ目ドジョウ科の淡水魚で、環境省の絶滅危惧ⅠB類、岡山県の絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
岡山県は本州における分布の西限にあたります。

体長は5㎝と短く、目から口にかけて伸びる黒い筋が特徴です。

山間部の小さな渓流に生息しており、小規模でも開発の影響を受けやすい種です。
砂礫底を好み溜まった落ち葉等に産卵するため、川の環境変化によっては産卵等が困難になるのでしょう。

↑生息していた環境

このような貴重な種が見られることは嬉しいことで、今後は環境に配慮した施業も必要になってくると感じました。

【2017.7.26 落合山林の渓流】 記事詳細へ

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